テクニカルと云う言葉は、技術者とエコノミストでは逆の意味を示す。技術者では、原理原則、理屈を意味するが、エコノミストは非理屈(将来は過去の繰り返しである)を意味する。例えば、今日の株価はテクニカルな動きである、と云う意味はファンダメンタルズでは説明が出来ないという意味である。しかし最近の為替や株価の動き(一日毎に大幅に上下する)を見て、テクニカル評価が市場を支配していることが分かった。
テクニカルな評価に従って売り買いする信者が増えれば、結果として市場はテクニカルな評価に従った動きをする。特にコンピュータ売買のソフトにテクニカルな評価が組み込まれば、益々その傾向が強くなる。
中央銀行などが少量の資金では為替や株価の操作は出来ないと(理論的には)云われているが、テクニカル信者が増えれば、少々の気配で市場が同様な動きをするようになるので、操作が可能になることも考えられる。
結局、経済は宗教と同じで、ある信者(あるテクニカル評価手法)が増えればその信者が有利になるという、極めて人間的(多数決的)なものである。宗教が違えば、予測も違うわけで、エコノミストの予測は各人各様(逆予測)になるのは、当然の結果である。つまり、経済は(我々技術者とは違う人種の住む)宗教界であり、我々が近寄って得することはないだろう。
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