ズボラ農業研究所を始めて10年近くになり、漸く成果が見えて来た。
規制が多く補助の大きい農業は産業の穴場との考えから、技術開発を目論んだのであるが、その目論み(農業は高度技術である)は正しかったとの確信を得た。そもそもズボラ農業とは、高齢者(75歳以上)が、農業器具・資材、農薬・肥料を少なく、少時間作業で出来る農業と考えている。今までに分かったことの要点を中間報告したい。
第一に草との戦い、これは除草剤を使用せず、黒マルチを敷き石などで全面に固定しておけば、かなりの戦果を得ることが出来る。
第二に黴・細菌・虫との戦い、これは少々の農薬が必要であり、戦果を得るには未だ技術開発が必要である。石灰硫黄乳剤を主力に、樹木の虫穴に薬品を注入するなど効果の大きい方法は分かった。
第三に鳥獣との戦い、これは農業資材無では戦果は困難である。理由は明らかで、鳥獣保護などと云う馬鹿な規制が多く、罠も毒薬も銃も実用できないからである。農業保護と規制の内容を取り違いている素人政治の結果であり、ズボラ農業の本質的な敵である。
第四に肥料・土、これは鶏糞を中心に草や落ち葉を混ぜ込めば容易に解決できる。追肥は少量の化学肥料で十分である。
第五にズボラ農業の特徴、果樹と野菜の並行栽培(果樹と果樹の間に野菜を植える)であるが、これは高齢者の楽しい農業に適合していることは確認した。果樹を増やし畑を減らすことによって、以前簡易耕運機を使っていたが、今はそれを廃棄して、鋤,鍬だけで作業が可能になっている。現在果樹(柑橘類、柿類、杏梅類、等々)も野菜も自分では消化できず、知り合いに配布している。昨年はポポーが沢山実り、直ぐに腐るので配布が大変だった。今後は産品配布の技術開発も必要であろう。
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