地球規模の食糧破局(危機)が訪れると主張する学者は多い。彼らの示すデータは正しいが、食料破局に直結すると云う結論は間違っている。
主張の根拠となるデータは、
1、人口の爆発(毎年約1億人世界人口増加)
2、食料の高度化(肉、魚の増加)
3、技術進歩の低下(品種改良減少、化学肥料効果減少)
4、地球温暖化(砂漠化、熱嵐、寡雨、豪雨)
5、耕作地開発の限界(新大陸、中央アジア、アフリカ)
6、水不足(水位低下、化石水源減少、甚水)
等々上げられる。
それらデータにも拘わらず、私が食料破局が来ないとする理由は、
1、先進国の人口減少(先進国では開発途上国の数倍食料消費、つまり日本人一人の減少は開発途上国の数人増加に相当)
2、開発途上国の食糧高度化(経済発展、女性教育)に伴う人口増加の速度低下
3、食料価格の上下による生産量調整(生産品目の変更、米国等の余剰生産能力、エタノール用途)
4、食料価格の上下による食事内容の調整(肉魚から穀物へ)
5、健康食重視(ベジタリアン)
6、遺伝子操作技術
等、一般に言われている理由もあるが、余り言われない理由として、食料価格の高騰から来る、世情不安、内戦、疫病により人口の自動調整が行われていることである。これが最も大きな理由で、つまり現状の世界システム(格差社会)が改善されない限り食料破局は来ない、と云う悲劇的なことになっている。また毎年増加している世界人口は食料破局が近く来ないないことを示している。
日本の食糧自給率低下も問題になっているが、これも間違った主張が多い。太陽や水が豊富な日本で食糧危機が起きる訳が無い。農業生産性が悪いことや遊休農地が多いことは良く理解された事実である。これは日本農業に十二分な余力があることを示している。つまり食料自給する必要が無いから自給していないに過ぎない。日本が真に考えなければならないことは、国際的信用力(武力)や経済力が劣り、食料の買い負けが発生しないようにすることである。しかしこの点に関しては危惧が有ると言わざるを得ない状況になりつつある。すなわち日本の国力衰退が予想される状況(日本民族の相対的劣化)にあるので、食料自給率の向上を目指す必要があると云うことである。
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