最近の日本で即ち3・11後、原発が停止した後、漸くエネルギー問題が脚光を浴びているが、第一次、第二次オイルショックを通して我々技術者は常にエネルギー問題に取り組んできた。そして30年以上に渡る思考の結果導かれた、エネルギー問題解決の(日本に限らず地球規模での)最終結論がエタノール社会の構築である。
基本的な発想は2点有り、一点は昔から存在するもので、エネルギー源が化石燃料ではなく(原発を補完するものとして)再生可能エネルギーであること、である。
それは現太陽エネルギーの活用であり、具体的には廃棄セルローズの活用で、最大対象は廃棄植物になる。
他の点は、水素社会構築よりエタノール社会構築の方が優利であること、である。有利な点は多々あるが一つだけ上げれば、エネルギー効率が遥かに有利である。水素社会では電気分解により水素を得、それをまた電気に戻すのであるから、莫大なエネルギーを失するのは明らかで説明を労するまでも無い。
廃棄セルローズからバイオエタノールを作り、それをエネルギー源とする方法は、数十年に渡る研究開発にも拘わらず未だに実用化されていない技術である。
バイオエタノール研究開発が進展しない原因と、その解決策としてして以下のことが考えられる。(下記項目の詳細説明にはそれぞれ別途報告が有るのでここでは項目のみ列挙する)。
1.研究開発者に技術的視点が不足している。
大学や公的機関(学者)から民間企業(技術者)へシフトする。
2.出発原料を穀物(糖)や廃棄植物に設定している。
出来るだけ純粋な廃棄セルローズ(古紙等)を出発原料とする。
3.エタノールの活用目的をガソリン代替えとしている。
エタノールの活用を燃料電池により電力に変換する。
4.酵素(触媒)、酵母の回収が無いプロセスである。
酵素(触媒)、酵素を回収し再利用するプロセスとする。
5.複数リアクターの複雑プロセス(大型設備)である。
ワンリアクター方式の単純プロセス(小型設備も可能)とする。
当然以上の解決策には新規技術の確立が必要となるが、大部分の技術に付いては(孤軍奮闘ではあるが)目途が立ちつつある。将来的には新規酵母、酵素や新規細菌等の開発、および更なる燃料電池の効率化が実現すると予想されるので、前途は無限に大きくなって行くだろう。
現在望まれることは、多くの賛同者を得て、大きな開発プロジェクト(国家的プロジェクト)に進化して行くことである。
0 件のコメント:
コメントを投稿